高速道路を走行しているとき、一定の速度に保ったまま走行すると、アクセルを踏んでいる右足が疲れてきたり、踵が痛くなったりすることがあります。これを解決してくれるのが、クルーズ・コントロールです。速度を設定すると、アクセルを踏んで加減速しなくても、自動的に設定した速度をキープして走ってくれます。これにより、右足はフリーとなり疲れを軽減させることができます。
しかし、前方に設定速度よりも遅い車が走っていると、衝突してしまうので慌ててブレーキを踏むシーンがしばしば起こります。慣れてくるとそれほど問題はないのですが、慣れていないとかえって神経を使ってしまうこともあります。
この問題を解決したのがACCです。アダプティブ・クルーズ・コントロールの略ですが、前方に設定速度よりも遅いクルマが走っている場合は自動でブレーキがかかり、衝突を回避します。その後はその前方のクルマの速度に合わせて追従します。その後、前方を走るクルマがいなくなれば、再び最初に設定した速度に戻ります。この機能は、将来の完全自動運転に欠かせないものであり、今はまだ完全自動運転は無理でも、長距離ドライブの疲れを大きく軽減させることができる優れた機能といえます。