MT車とはマニュアルトランスミッションを積んだ車のことを指します。そしてマニュアルトランスミッションとはドライバーが手動でギアを選択できる変速機のことです。変速機はハイブリッド車の数が増えてからは自動変速機が主流となりましたが、最初に世に出た変速機は手動式になります。特徴は手動でギアを切り替えるため、ドライバーの技量に大きく依存するところです。技量が高ければ滑らかなシフトチェンジが可能となり、運転時にショックを感じずに加速し続けることができます。ギヤの選択を工夫すれば燃費を向上させることも可能です。また車を操作している感触がギアのシフト操作には強く表れるため、運転の楽しさをより多く感じられます。
一方、デメリットとしてはシフト操作とクラッチ操作を行うため、身体に負荷がかかることが挙げられます。渋滞時や長時間のドライブにおいては操作を繰返し行うことで疲労が蓄積されます。特にスポーツカーにおいてはクラッチが重く、筋力を要するものもあり、ドライバーを選びます。またMTの操作には技量を要するため、慣れないうちはギアやクラッチに負荷を大きくかけてしまいます。摩耗やダメージを大きく与えてしまい、部品交換で支出が発生することも頭の片隅に置いておく必要があります。